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入院196日目

5月10日㈫ 雨は上がったが肌寒い朝の空気

とても寒い朝だった。1時に尿意で目覚め排尿後10分程して便意の為トイレへ泥様の便を排泄腹痛は無い。3時頃軽い腹痛のためトイレへおならが大量に出た。少量の粘液も伴っていた。腹痛は収まり5:30まで眠れた。トイレは窓を少し開けて有り冷たい隙間風が勢いよく入ってきてとても寒かったのだ。

主治医から治療方針説明あり。ステロイド剤とGCAP療法、ペンタサ注腸及びペンタサ坐剤交互使用をしばらく続けてみる。その後、粘膜炎症観察評価したい。との事でした。GCAP療法には俺も期待している。どうか上手く俺にマッチングしますように。

昨日処置したショルドンカテーテルも首に痛みを残している。慣れるまでもう1~2日かかるかもしれないな。自由に動かすのもままならず肩がこる。

13:50透析室に呼ばれました。いよいよ1回目G-CAP療法開始です。透析室は8床有り、満床で人工透析を受ける方達が横たわって治療中でした。皆様の苦悩に想いを馳せながら、自分の治療の成功も祈りつつの90分でした。無事終了出来ました。スタッフの皆様、次回も宜しくお願いします。この高価な治療を保険対象で受けられる制度に感謝です。ありがとうございます。

入院194日目

5月8日㈰ 曇りで涼しい

早朝3時頃からお腹が落ち着かない。排便してベッドに戻っても直ぐ便意を催し8時過ぎまでじっとしていられなかった。血便は出ていない。軽い腹痛と便意が常にあり、出て来るのはおならと水様便が少々8時までに12回トイレに駆け込んで疲れた。9時過ぎようやく落ち着いた感じがする。そろそろプレドニンの点滴と中心静脈栄養剤のエルネオパNF2の更新の時間だ。日曜日なので病棟は看護師も少なく静かだ。

点滴

5/10㈫からG-CAP療法を開始する。その準備で明日は中心静脈カテーテルをもっと太いショルドンカテーテルに差し替える処置を麻酔科で行う。CAP療法は週に2〜3回行い、5回行った時点で効果を検証、追加で行うか止めるか精査する。10回迄保険適用範囲との事です。効果出ることに期待している。

CAP療法の概要を記しておきます。

活性化した白血球を血液中から除去する療法

潰瘍性大腸炎が悪化しても白血球が増えるわけではありません。白血球の中には、顆粒球とリンパ球と単球の3種類があり、これが免疫を担当している細胞です。白血球が増加するのは細菌感染が起こった時で、身体がその細菌と戦うために増加するのです。
白血球の数は変わらなくても、顆粒球とリンパ球の比率が変わり、全体に顆粒球が増えてくると潰瘍性大腸炎が悪化します。増えた顆粒球は腸の粘膜下で活性化 して活性酸素を放出すると、この活性酸素が組成破壊を引き起こし下血がおき、悪循環の始まりとなります。そこで、白血球中の顆粒球だけを除去することで一 気に活性酸素の量を減らし、悪循環を断ちます。後はリンパ球による免疫力で病気を回復へ向かわせるというものです。

白血球除去療法には、二つの会社の製品があります。ビーズを使って顆粒球をとるG-CAPと呼ばれるものと、布膜を使って顆粒球をとるL-CAPと呼ばれ るものです。今のところ、どのようなタイプの人がどちらに向いているのかまだわかっていませんが、どちらも効く人とどちらか一方しか効かない人がいます。 ですから、一回やってあまり効果がなかったと思っている人でもあきらめることはありません。

白血球除去療法に副作用はほとんどありませんが、まれに頭痛が起きる人がいます。こんな方は実施前に漢方薬の五苓散と呉茱萸湯を1包ずつ飲んで開始 するとかなり楽に受けることが出来ます。また、貧血の人の場合、L-CAPは貧血が進行することがありますので、MAP(全血)輸血を併用すると異常のな い顆粒球とリンパ球がさらに治癒を速めてくれます。(まさに潰瘍性大腸炎の方々にとっては夢のような治療法で、これは日本で開発されたものです。)

入院192日目

5月6日㈮

GWも終わり薄曇りであるがとても暖かい。病室の窓も開けられ外の風が時折ベッドサイドのカーテンを大きく揺らしている。ステロイド剤のプレドニン点滴を始めて8日目午前中の粘血便の出現が今までと変わってきた所、血液検査結果などから炎症値も上がっていない、悪い所見は特に無いと主治医が言う。治療チームで話し合い、今日から来週いっぱいペンタサ注腸薬を投与するとの事。病変部位がS字結腸から直腸までなので、この薬を使う。そして一週間後、良くなっているのか?悪くなっているのか?評価する。明確に判断付かない場合は大腸内視鏡で精査する。その結果次の治療計画に移るとの事。

ペンタサ注腸薬

この薬は過去長く使っていたが、きついんだよね。一日一回いつやるか悩むな~。とは言え、やるしか無い良い結果が出て少しでも早く退院できるように頑張る。

夕方、主治医から寛解導入に向けての補助療法としてCAP療法を5/10㈫から開始する。血液の取出しと戻しの為にカテーテルをショルドンカテーテルと言う太い物に5/9㈪麻酔科で、今の中心静脈カテーテルと差し替えるとの事です。

CAP療法は週に2〜3回行い5回行った時点で効果を検証、追加で行うか止めるか精査します。10回迄保険適用範囲です。と、ご説明頂きました。

入院185日目

消化器内科の主治医から

治療計画をご説明頂いた

S字結腸から直腸辺りまで

潰瘍と炎症がひどい

粘膜が剥がれてしまっている箇所が

多く確認できた。

大腸のS字結腸より奥は

粘膜も綺麗な良い状態である。

粘膜の炎症を改善するため

ステロイド剤のプレドニン点滴を

早速開始する。

ゴールデンウィーク明けから

キャップ療法を開始する。

活性化した白血球を血液中から除去する療法

潰瘍性大腸炎が悪化しても白血球が増えるわけではありません。白血球の中には、顆粒球とリンパ球と単球の3種類があり、これが免疫を担当している細胞です。白血球が増加するのは細菌感染が起こった時で、身体がその細菌と戦うために増加するのです。
白血球の数は変わらなくても、顆粒球とリンパ球の比率が変わり、全体に顆粒球が増えてくると潰瘍性大腸炎が悪化します。増えた顆粒球は腸の粘膜下で活性化 して活性酸素を放出すると、この活性酸素が組成破壊を引き起こし下血がおき、悪循環の始まりとなります。そこで、白血球中の顆粒球だけを除去することで一 気に活性酸素の量を減らし、悪循環を断ちます。後はリンパ球による免疫力で病気を回復へ向かわせるというものです。

白血球除去療法には、二つの会社の製品があります。ビーズを使って顆粒球をとるG-CAPと呼ばれるものと、布膜を使って顆粒球をとるL-CAPと呼ばれ るものです。今のところ、どのようなタイプの人がどちらに向いているのかまだわかっていませんが、どちらも効く人とどちらか一方しか効かない人がいます。 ですから、一回やってあまり効果がなかったと思っている人でもあきらめることはありません。

白血球除去療法に副作用はほとんどありませんが、まれに頭痛が起きる人がいます。こんな方は実施前に漢方薬の五苓散と呉茱萸湯を1包ずつ飲んで開始 するとかなり楽に受けることが出来ます。また、貧血の人の場合、L-CAPは貧血が進行することがありますので、MAP(全血)輸血を併用すると異常のな い顆粒球とリンパ球がさらに治癒を速めてくれます。(まさに潰瘍性大腸炎の方々にとっては夢のような治療法で、これは日本で開発されたものです)

(白血球系細胞除去療法(cytapheresis :CAP)炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病)に対して、血液透析のように血液を体外に循環させて、血液中の炎症や免疫機能の悪循環に関わる白血球(顆粒球、単球、リンパ球)を除去する治療法です。白血球除去療法(LCAP)と顆粒球・単球除去療法(GCAP)があります。

治療方法

太い静脈に針を刺して血液を体外に出し、不織布を用いたフィルターで白血球を除去して、浄化した血液を静脈から体に戻します。

1回の治療は約1時間で、週1~3回、計10回まで(劇症の場合は11回まで)実施します。)

潰瘍性大腸炎に対して顆粒球吸着療法を行うことにより、下痢や血便、発熱などの症状や内視鏡的粘膜所見も改善され、ステロイド剤の減量やステロイド剤を服用しなくても済む可能性があります。有効率は、臨床試験時の成績で59%、発売後の使用成績調査では77%(507/656例)※でした。
クローン病に対する有効率は、臨床試験におけるCDAI※※の評価で44%(8/18例)でした。

副作用は、潰瘍性大腸炎の臨床試験時には8.5%(5/59例)に、クローン病の臨床試験時には28.6%(6/21例)の患者さんに見られました。
治療中に副作用と思われる症状(発熱、頭痛、めまい、飛蚊症様眼症状、立ちくらみ、疼痛、気分不良、動悸、顔面発赤、嘔気、鼻閉、皮疹など)が現れた場合には、医療スタッフにすぐにお申し出ください。
その他、体外循環中に用いる抗凝固剤(血液を固まるのを防ぐための薬剤)に対してアレルギー(赤疹、痒みなど)やアナフィラキシー様症状(血圧低下、呼吸困難など)がみられる場合がありますので、薬剤に対して過敏症等の症状がある方は、主治医にお知らせください。

を行い

攻撃性の白血球を取り除く治療を

併用して粘膜状態の改善を目指すとの事です。

食事はまだ先だな。