梅雨も開けて
東京オリンピックも開催中
カンカン照りの毎日です。
今晩台風8号の影響で雨が降るようですが程々にお願いしたいです。
コロナ感染者は急激に増えているようで怖いです。
新木近隣センターでバンド練習を行いました。
茨城県医師会は
ひと月前に横暴じゃないか
オリンピックはやるというのに
渋谷さんからのお言葉を載せていただきます。
最後に5月のジャパンジャムに於ける渋谷さんのコメントも皆さんに読んでいただきたい。
以下rockin’on.comからの引用です。
2021年7月7日
ROCK IN JAPAN FESTIVAL総合プロデューサー
渋谷陽一
ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2021開催中止に関して、皆さんにお伝えしたいこと
「ロック・イン・ジャパン・フェスティバル 2021」の開催を中止いたします。私たちは、コロナ禍に於ける安全なフェス実現の為に1年以上の長い時間をかけて開催スキームを検討してきました。そして、会場である国営ひたち海浜公園、地元自治体の茨城県やひたちなか市と協議を重ねて開催の承認をいただき、券売を始めています。すでにソールド・アウトした日も出ています。そうしたなかでの中止は残念というか、無念としか言えません。しかし私たちに他の選択肢はありませんでした。楽しみにしていた参加者の方には本当に申し訳ありません。ご理解いただければと思います。
7月2日(金)に、茨城県医師会の代表の方がフェス主催者である茨城放送の本社に来られました。そこでフェスに対する要望書を茨城放送の代表に手渡され、受け取ったところを写真に撮っていかれました。その要望書には、このコロナ禍にあってフェス開催に懸念と危機感を持たれていると書かれていました。その認識を踏まえて、ふたつの要請が私たちに出されました。
ひとつ目は「今後の感染拡大状況に応じて、開催の中止または延期を検討すること」でした。開催1ヶ月前になり、フェスの準備の多くは既に進んでいます。グッズの制作、スタッフの確保、宿泊の手配、関連映像の制作、装飾物のデザイン・制作などです。今、中止を決定しても億以上の支出になります。それは日に日に何千万円の単位で増えていき、最終的には大変大きなものになります。参加アーティストは40いますが、このフェスの為のみのグッズ制作、リハーサル、スタッフの確保、サポートメンバーの確保、映像制作がそれぞれ進んでいます。トータルに考えると巨額な経費が既に使われ、このまま進むとそれはより膨らんでいきます。私たちはこうしたことを踏まえ開催を判断していかなければなりません。「感染拡大状況に応じて、開催の中止や延期」という要請が出ている中で、これ以上判断を先に延ばすことは余りにもリスクが大き過ぎます。
また、「感染拡大状況に応じて」と書かれていますが、その解釈は余りに多様で基準が曖昧です。何をもって感染拡大とするのか、それに基づく中止や延期の基準となるものは何かは明示されておりません。感染者数なのか、死亡者の数なのか、病床の使用率なのか、あるいは緊急事態宣言の発令なのか、私たちには分かりません。それでは私たちは対応ができません。その状況で判断を先延ばしにすることはできません。
ふたつ目は「仮に開催する場合であっても、更なる入場制限措置等を講ずるとともに、観客の会場外での行動を含む感染防止対策に万全を期すこと」となっています。既にチケットは発売され、売り切れとなった日も出て万に近い落選者も出てきています。この段階で新たな入場制限は不可能です。もし再抽選となれば参加者との信頼関係は失われてしまいます。そうしたことは私たちはすべきではないと考えています。また時間的にも再抽選に現実性はありません。
「観客の会場外での行動を含む感染防止対策」ですが、これも余りにも多様な解釈が可能で、もし文字通りの解釈をするならば、フェスに参加した方の会場外の全ての行動に対して、私たちは感染対策を行わなければなりません。それは不可能です。きっとそうではないのでしょうが、「会場外での行動」が何を示しているのか細部を議論する時間的余裕は、これまで書かせていただいたように私たちにはありません。私たちが1年以上かけて議論、検討してきた感染対策は、ステージ・フロントにおける参加者の距離、飲食エリアでの着席のルールなど、何千という運営細部に関するものです。私たちは感染対策の本質は細部に宿るものと考えてたくさんの時間と知恵を使ってきました。このタイミングに至っての「感染防止対策に万全を期すること」という包括的な要請に、何を以て万全とするのか、どのような新たな対策を提示すれば良いのか、残された時間の少なさを前に途方に暮れてしまいました。フェスにとって地元の協力と理解は何より大切なことです。まして、このコロナ禍にあって医療関係の方の協力と理解は絶対に必要なものです。それを得る為には私たちは努力しますが、これまで書いてきたように、医師会からの要請に十全に応えることは今の私たちにはできません。残念ですが中止以外の選択肢はありませんでした。
現在、たくさんの夏フェスが計画されています。全ての成功を祈っています。ですから、私たちの開催中止が他の夏フェスへの悪い影響を生まなければいいと切に願っています。その為にも最後まで開催を目指して頑張りたかったですが、ここで断念せざるを得ませんでした。悔しいですし、申し訳なく思います。
音楽を止めるな、フェスを止めるな、という思いでたくさんの仲間が頑張っています。それは参加者の皆さんも一緒です。その強い思いが春のジャパン・ジャムの成功を支えたのだと思います。ジャパン・ジャムの会場でたくさんの方から「夏は絶対に開催してくださいね」と声をかけていただきました。「大丈夫、絶対に開催するから」と答えました。百パーセント、そう思っていました。ジャパン・ジャムの成功が夏開催への道筋をひらくものと信じていたので本当に残念です。無念です。
フェス開催1ヶ月前という、ほぼスキーム変更が困難なタイミングでの要請であった為に、私たちにできることはほとんどありませんでした。政府のガイドライン、茨城県やひたちなか市による協力要請を遵守し、会場や県、市の皆さんと密な協議を重ねて開催の承認をいただいてきたのですが、医師会の方の危機感はそれを超えて大きく重かったということで、しっかり受け止めさせていただくしかありません。要望書が提出された翌週の7月5日(月)、茨城県医師会のホームページに、提出時の写真と要望書の内容がアップされていました。何故か数時間で消えていましたが、多くの方が情報共有できるように再掲載いただけたらと思います。
「ロック・イン・ジャパン 2021」の開催は中止になってしまいましたが、各地で夏フェスは開催されます。絶対に成功してほしいです。音楽を止めない、フェスを止めない、という思いは多くの音楽ファンが持つ共通の思いです。コロナ禍にあって障害はありますが、あの祝祭空間を私たちは守っていかなければなりません。そんな思いでこの文章も書かせていただいています。いつも最前線で戦い、状況を切り開く覚悟で頑張ってきましたが、今回は思いはかないませんでした。「ロック・イン・ジャパン 2021」にむかうアーティストの気持ち、フェスを楽しみにしている参加者の思い、それを考えると何とも言えない気持ちになります。悔しいです。申し訳ありません。でも私たちはこれからも最高のフェスを作り続けます。今回のことで、その思いはより強くなりました。繰り返しになりますが、これから開催される夏フェスの成功を強く願い、応援したいと思います。
以下、ROCK IN JAPAN FESTIVAL事務局からのメッセージです。
ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2021の開催を中止いたします。
今年はコロナ禍での開催ということで、感染防止をテーマに例年の7ステージを1ステージにし、参加者を例年の半分以下という形で進めておりました。その中でも非常に多くの方に参加を決めていただいておりました。その事実に、どれだけ励まされたか分かりません。そんな皆さんの強い期待と覚悟に応えることができなかったのは非常に残念であり、大変申し訳無く思います。
私たちは、コロナ禍に於ける安全なフェス実現に向けて、1年以上の長い時間をかけて開催スキームを検討してきました。そして、会場である国営ひたち海浜公園、地元自治体の茨城県やひたちなか市との協議の末に開催の承認をいただいて準備を進めてきました。
7月2日(金)に、茨城県医師会および県下26の医師会等による中止要請が、事務局に対しなされました。また、仮に開催する場合であっても、更なる入場制限措置等を講じ、参加者の会場外での行動を含む感染防止対策に万全を期すことを要請されています。
先行受付の段階で、既に収容人数の上限に達し、多くの落選通知を出さざるを得ませんでした。このタイミングでさらなる入場制限措置をとることはできない状況にあります。
また、会場や県、市との協議に基づいて、今年はJR勝田駅および周辺の混雑を緩和するため、収容人数に対し例年以上の専用駐車場を用意し、車やアクセスバスツアーによる直行直帰を推奨しておりました。ただ、皆さんの宿泊や移動を含めた会場外での行動を管理することは、実質的には困難です。
フェスを開催するためには、開催地のご理解とご協力が何より大切です。まして、コロナ禍においてはなおさらです。コロナ対策と熱中症対策の両立を目指し、会場内での救護体制を強化してまいりましたが、地元病院・医療関係者のご理解・ご協力は欠かすことができません。医師会からの中止要請を重く受け止め、事務局内で協議を重ねた結果、ROCK IN JAPAN FESTIVALの開催を断念するしかないと決断しました。
チケットの払い戻し方法につきましては、7月中旬にお知らせいたします。今しばらくお待ちいただければと思います。
今後も、全国各地でフェスの開催が予定されています。その開催を私たちは切に願い、応援しています。そして、参加される皆さんには、フェスを成功に導いてほしいと思います。
2021年7月7日
ROCK IN JAPAN FESTIVAL事務局
2021年5月25日
JAPAN JAM総合プロデューサー
渋谷陽一
ジャパン・ジャムの最終日、舞台監督から「渋谷さん僕この4日間、泣いてばかりなんですよ」と言われた。「アーティストのMCに泣いて、お客さんの反応に泣いて、会場のモラルの高さと幸福感に泣いて、一日中泣いてばかりです」と言う彼の言葉は、とても共感できるものだった。僕としては「僕は君たちスタッフの気合いと使命感に満ちた仕事ぶりを見て泣いているよ」と言いたかったけど、彼が求めているのはそういう言葉ではない気がして「本当に会場にいるだけで気持ちがいっぱいになる凄いフェスだね」と答えた。
ステージ転換の度に行った感染対策の呼び掛けは、現場からどうしてもやりたいという声が上がり急遽行われたものだった。MCの内容も現場のスタッフが考えて作った。いつもは僕が内容をチェックするのだが、そうした余裕もなくスタートした。
朝、そのMCが始まった時、僕は「いけない。チェックしようとしたのに、バタバタして間に合わなかった」と少し焦った。予想通り、僕が作るより生々しい言葉で呼び掛けは行われた。一瞬これはどうなんだろう、と思った。しかしMCの後に大きな拍手が起こったのだ。その時、生々しいと感じた自分を恥じた。スタッフのMCは言葉だけでなく、本人の声も態度もリアルで生々しかった。参加者が求めていたのは、これなんだと思った。その拍手はMCが何回繰り返されても最終日まで小さくならなかった。
朝の挨拶でも言ったが、僕が一番心を動かされたのは駅から会場まで歩く参加者の姿だった。前をしっかり向き、ほとんど何もしゃべらず、でも高揚感を持って進む姿は試合前のアスリートみたいだった。参加していない人は何を大袈裟にと思うかもしれないが、参加した人は分かってもらえると思う。
アーティストの発する言葉が、参加者やスタッフをどれだけ励ましてくれたか、それはいくら言葉を重ねても足りないくらいだ。この場所にいることを肯定する言葉、その責任を自分たちがとるとまで言い切る強さ、たくさんの力を僕たちはもらうことが出来た。
一部の不正確な報道に怒りを感じたが、自分たちが大切にするべきことの優先順位に気付き、見える景色が変わった。
僕たちは感染対策をしっかりと実行し、それを参加者やアーティストと共有し、安全なフェスづくりに全力をあげることに集中すればいいのだ。参加者にとって、参加したことを良かったと思ってもらえるフェスにすることが一番重要なのだ。
参加した人にとって強く記憶に残るフェスだったと思う。通りすぎる景色として忘れてしまう人にとってのジャパン・ジャムではなく、長く記憶に残る人にとってのジャパン・ジャムが素晴らしいものになったのは参加した全てのアーティスト、スタッフ、そして参加者の皆さんのおかげだと思います。ありがとうございました。