入院185日目

消化器内科の主治医から

治療計画をご説明頂いた

S字結腸から直腸辺りまで

潰瘍と炎症がひどい

粘膜が剥がれてしまっている箇所が

多く確認できた。

大腸のS字結腸より奥は

粘膜も綺麗な良い状態である。

粘膜の炎症を改善するため

ステロイド剤のプレドニン点滴を

早速開始する。

ゴールデンウィーク明けから

キャップ療法を開始する。

活性化した白血球を血液中から除去する療法

潰瘍性大腸炎が悪化しても白血球が増えるわけではありません。白血球の中には、顆粒球とリンパ球と単球の3種類があり、これが免疫を担当している細胞です。白血球が増加するのは細菌感染が起こった時で、身体がその細菌と戦うために増加するのです。
白血球の数は変わらなくても、顆粒球とリンパ球の比率が変わり、全体に顆粒球が増えてくると潰瘍性大腸炎が悪化します。増えた顆粒球は腸の粘膜下で活性化 して活性酸素を放出すると、この活性酸素が組成破壊を引き起こし下血がおき、悪循環の始まりとなります。そこで、白血球中の顆粒球だけを除去することで一 気に活性酸素の量を減らし、悪循環を断ちます。後はリンパ球による免疫力で病気を回復へ向かわせるというものです。

白血球除去療法には、二つの会社の製品があります。ビーズを使って顆粒球をとるG-CAPと呼ばれるものと、布膜を使って顆粒球をとるL-CAPと呼ばれ るものです。今のところ、どのようなタイプの人がどちらに向いているのかまだわかっていませんが、どちらも効く人とどちらか一方しか効かない人がいます。 ですから、一回やってあまり効果がなかったと思っている人でもあきらめることはありません。

白血球除去療法に副作用はほとんどありませんが、まれに頭痛が起きる人がいます。こんな方は実施前に漢方薬の五苓散と呉茱萸湯を1包ずつ飲んで開始 するとかなり楽に受けることが出来ます。また、貧血の人の場合、L-CAPは貧血が進行することがありますので、MAP(全血)輸血を併用すると異常のな い顆粒球とリンパ球がさらに治癒を速めてくれます。(まさに潰瘍性大腸炎の方々にとっては夢のような治療法で、これは日本で開発されたものです)

(白血球系細胞除去療法(cytapheresis :CAP)炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病)に対して、血液透析のように血液を体外に循環させて、血液中の炎症や免疫機能の悪循環に関わる白血球(顆粒球、単球、リンパ球)を除去する治療法です。白血球除去療法(LCAP)と顆粒球・単球除去療法(GCAP)があります。

治療方法

太い静脈に針を刺して血液を体外に出し、不織布を用いたフィルターで白血球を除去して、浄化した血液を静脈から体に戻します。

1回の治療は約1時間で、週1~3回、計10回まで(劇症の場合は11回まで)実施します。)

潰瘍性大腸炎に対して顆粒球吸着療法を行うことにより、下痢や血便、発熱などの症状や内視鏡的粘膜所見も改善され、ステロイド剤の減量やステロイド剤を服用しなくても済む可能性があります。有効率は、臨床試験時の成績で59%、発売後の使用成績調査では77%(507/656例)※でした。
クローン病に対する有効率は、臨床試験におけるCDAI※※の評価で44%(8/18例)でした。

副作用は、潰瘍性大腸炎の臨床試験時には8.5%(5/59例)に、クローン病の臨床試験時には28.6%(6/21例)の患者さんに見られました。
治療中に副作用と思われる症状(発熱、頭痛、めまい、飛蚊症様眼症状、立ちくらみ、疼痛、気分不良、動悸、顔面発赤、嘔気、鼻閉、皮疹など)が現れた場合には、医療スタッフにすぐにお申し出ください。
その他、体外循環中に用いる抗凝固剤(血液を固まるのを防ぐための薬剤)に対してアレルギー(赤疹、痒みなど)やアナフィラキシー様症状(血圧低下、呼吸困難など)がみられる場合がありますので、薬剤に対して過敏症等の症状がある方は、主治医にお知らせください。

を行い

攻撃性の白血球を取り除く治療を

併用して粘膜状態の改善を目指すとの事です。

食事はまだ先だな。

徳應淳 について

2011年潰瘍性大腸炎発症、寛解、再燃繰返し2019年から毎年1度は入院沙汰。2021年10月急性骨髄性白血病を発症。病の悩みは周りに打ち明けず生活してきましたが、今回のダブルパンチ、入院治療中ですが闘病と治療経過を発信して残していきます。

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