百歳だった。
風呂に入れてもらいさっぱりしてその後亡くなったという。
介護老人ホームに入っていた。
母が見舞いに行き自宅に戻る途中の事だった。
先ず、お婆ちゃんにお礼申し上げます。
育ててくれてありがとうございました。
美味しい食事をありがとうございました。
大好きです。
そしてお疲れ様でした。
いつか話してくれた事、
ばあちゃんが、1歳の私の母をおぶって
戦死したじいちゃんの遺体確認に行ったときの話、
時々断片的に聞かせてくれたね
胸には小さな穴なのに
背中には15センチぐらいの大きな傷になって
鉄砲の玉が出ていったみたいだった事とか
悲しみの帰り道、2月の日本海に入っていった
背中の母のけたたましい鳴き声で
我に返って海から上がった事とか、
お婆ちゃんが乗り越えてきた事を思うと
胸が張り裂けそうで
涙が止まりません。
誰にでも優しいお婆ちゃん
素直に人を信じるお婆ちゃん
子供が好きで
編物が上手で
好き嫌いが多いのに
料理が上手で
研究熱心で
ケーキやパンをたくさん作って食べさせてくれたね。
大好きです。
お婆ちゃんはずっと俺の中で活きて励ましてくれています。
もうおじいちゃんと会えたかな?
おじいちゃんと離れて長かったね。
お婆ちゃん、夢の中に出てきてね。
しばらく前にボケてしまって
悲しい思い出はきれいさっぱり
忘れられて良かったね。
俺もお婆ちゃんみたいに
頑張るよ。